薪ストーブについて
よくある質問をまとめました
彼是(あれこれ)知っていますか?
- 鋳物(いもの)製か鋼板(こうばん)製の違いは何ですか?
A.メリットとデメリットの違いを理解する必要があります
メリットとデメリットは相関関係にあります。オモテとウラで本来は表裏一体。良い悪いとどちらか一方を切り離して考えないほうが本質が見えてきます。
■鋳物(いもの)製
〈メリット〉
・熱を溜め込む性質が高い(蓄熱性)
・表面温度が300℃以上
・料理や調理ができる〈デメリット〉
・暖まるまで時間がかかる
・ヤケドの心配がある
・一酸化炭素が発生することもある
・薪の消費が多くなる■鋼板(こうばん)製
〈メリット〉
・着火から暖まるまでが早い
・ヤケドの心配が少ない
・一酸化炭素が発生しにくい
・表面温度が100℃前後
・設置場所の自由度が大きい
・薪の消費が抑えられる〈デメリット〉
・火が落ちてからが冷めやすい
・料理や調理に向かない
・導入コストが高い- 薪ストーブをデザイン(見た目)で選んでも大丈夫ですか?
A.お好きなものを手に入れるのがベストです。
デザインと機能は別々なものではなく、本来はどちらも揃ってヒトツの薪ストーブです。
横型と縦型、クラシックやトラディショナル、モダン、コンテンポラリーなど
普遍的なデザインからスタイリッシュなものまで様々です。暖房能力や機能性も異なるため、自動車と同様にオールマイティーなものは存在しません。
「暖房機能から調理まで楽しむ道具」からはじまり
「炎を見て楽しむためのインテリア」として割り切る考え方も北欧・欧州などは普及しています。スキャンサームは、炎を見るインテリア性、家具としてのデザイン性、暖房としての機能性をすべてバランスよく整えています。
近年の高気密・高断熱住宅の普及が進む日本でも、ヒーティングファニチャーとしての薪ストーブの注目度は高まっています。
- 燃やしてはいけないものはありますか?
A.ダイオキシンを発生する有機物質を含んだ塗料・接着剤などを使用した廃材・合板などは控えてください。
その他は、以下の物に注意してください。
・未乾燥の薪 → 水分でくすぶって有毒ガスを含んだ白煙を放出します。
・プラスチックや発泡スチロール → 有機物質を排出します。
・雑誌やチラシ → インクは燃やすと大量の有毒ガスが発生します。
・新聞紙 → 燃えカスが舞い上がって煙突から飛散します。薪の乾燥度は、15%以下が理想です。
切ったばかり、割ったばかりの薪の重さを図り、水分が抜けて重さに変化が生じなくなるくらいの重さになった時が、ちょうど良い乾燥度です。- どうやって薪ストーブの火を消すのですか?
A.消えるまで自然にまかせます。
電気で動くエアコンやヒーターとは違い、薪ストーブはすぐに火を消すことはできません。薪が燃え尽きるまで、自然にまかせます。
急な外出や留守にしなければならない場合はなどは、空気レバーを絞り吸気を遮断することでゆっくり消化させます。
- スキャンサーム本体だけが欲しいのですが
A.設置基準の安全性を考慮して、本体だけの販売はしておりません。
基本的な知識のみならず、施工に関する実務経験が乏しい場合、本来安全なはずのものがとても危険なものに変わってしまいます。
正しい知識、正しい設置に基づく施工基準を満たせない限り、本体のみの販売は対応しておりません。
必ず、設計施工、本体及び煙突の設置まで一連の工事として請け負わせていただきます。- 外気導入システムとは何ですか?
A.高気密住宅で不足する給気を補う部材です。
高気密住宅で窓を閉め切った状態で換気扇などを回すと、室内の負圧(※)が生じます。
この状態では給気が不足するため、屋外から空気を取り込んで薪ストーブの正常な燃焼を補います。
スキャンサームの設置は、この外気導入を前提にしています。※〈負圧〉とは、室内側の空気が換気機器などにより強制的に室外側へ排出され、常に室内側が空気を必要としている状態。
- 煙で部屋が臭くなりませんか?
A.燃やした薪の煙や臭いが室内に出ることはありません。
スキャンサームの薪ストーブ本体の気密性は非常に高く、煙突を介して屋外に煙は排出されます。
本体の断熱性能を高めることで、炉内の温度を冷ますことなく500℃以上の高温を保ち続けます。
その結果、一酸化炭素の原因である不完全燃焼も予防します。ただし、薪を投入する際など、燃焼中の扉を開閉させた場合、スキャンサームはガラス面の開口部が広いため、多少の煙は室内に流れることもあります。
- 住宅地でも導入できますか?
A.地域の条件によって様々です。
ポツンと一軒家ではなく、近隣住民と共生するわけですから、お互いの気遣いが一番大切です。
正しく設置施工され、煙突掃除などのメンテナンスが行き届いていれば火災の心配はありません。また、十分に乾燥した薪を正しく焚いたり、風向きや時間帯などを考慮して、周囲の不安・不快になるような使用を避ける気配りなどが必要です。
- 上手に薪ストーブが使えるか不安です
A.コツは二つです。コツコツと試行錯誤を重ねましょう。
薪に火を付けて焚く・燃やすだけであれば、誰にでもできます。個々の機種の操作性や機能も慣れが必要です。
最少の薪で最大限の暖房効果を得る
ゆらぐ美しい炎を作り出す
微妙な空気調整でコントロールする等々は
薪ストーブ本体の操作ももちろんですが、薪の種類や乾燥状態にもよって影響を受けてきます。テクニックだけに陥ることなく、試行錯誤と苦労を重ねた先に出会える「上手」を喜びたいものです。
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